栄養コンシェルジュ新着情報:【熱中症は27.1℃から危険】東京大学・東京都監察医務院の共同研究が示した新たな基準|「暑くなってから」では遅い熱中症対策とは

2026年7月1日

あなたは最高気温27℃の日、エアコンを使いますか?



「まだ30℃を超えていないから大丈夫。」その判断が、熱中症のリスクを高めてしまう可能性があります。



東京大学大学院医学系研究科と東京都監察医務院の共同研究では、東京都23区における2013〜2023年の熱中症死亡例1,447例を解析した結果、日中最高気温が27.1℃を超えた時点から熱中症による死亡リスクが高まり始めることが報告されました。



さらに、最高気温33℃を超えると、エアコンを使用していない人の死亡リスクは使用者の3倍以上、36℃では約7倍まで高まる可能性が示されています。



今回の研究は、「猛暑日だけ注意すればよい」という従来の考え方を見直す重要なデータといえるでしょう。



熱中症は「暑い日だけ」の問題ではありません



研究では、最高気温31℃を超えた日には、その当日だけでなく4〜5日後まで熱中症による死亡リスクが高い状態が続くことも報告されています。



また、特に85歳以上の高齢者ではリスクが高く、女性でも影響が大きいことが示されました。



つまり、熱中症対策は「今日暑いから気を付けよう」という短期的な対応だけでは不十分です。



暑さが続く期間全体を通して、身体への負担を減らす生活習慣が求められます。



水分補給だけでは熱中症は防げません



熱中症対策として最も知られているのが水分補給です。



もちろん、水分補給は非常に重要です。



しかし、発汗によって失われるのは水だけではありません。



ナトリウムなどの電解質、体温調節に必要なエネルギー、十分な睡眠や休養、そして室温管理も熱中症予防には欠かせない要素です。



特に今回の研究では、エアコンの使用が死亡リスクを大きく左右することが示されており、「暑さを我慢すること」が必ずしも健康につながらないことが明らかになっています。



栄養コンシェルジュ®が重視する「身体反応を理解する」という視点



栄養コンシェルジュ®では、熱中症を「脱水」だけで説明することはありません。



体温調節、水分・電解質バランス、循環、エネルギー代謝など、複数の身体反応を総合的に理解することが重要だと考えています。



「何を飲めばよいか」だけではなく、「なぜ身体がその状態になるのか」を理解することで、年齢や生活環境、活動量に応じた適切な予防策を考えられるようになります。



知識を暗記するだけではなく、身体の仕組みから考えられる力こそが、現場で役立つ栄養学です。



身体反応を理解する力が、健康を守る力になる



熱中症は、毎年多くの命に関わる健康課題です。



今回の研究が示した「27.1℃」という数値は、私たちに「早めの対策」の重要性を教えてくれています。



栄養コンシェルジュ®では、熱中症をはじめ、血糖変動、消化吸収、代謝、炎症、水分・電解質バランスなどを体系的に学び、「なぜその栄養管理が必要なのか」を説明できる実践力を養います。



スポーツ、美容、医療、教育、健康経営など、あらゆる現場で活用できる「身体反応を理解する栄養学」を学びたい方は、ぜひ栄養コンシェルジュ®講座をご覧ください。



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参考文献



東京大学大学院医学系研究科・東京都監察医務院. 東京都23区における熱中症死亡に係る発生リスクの研究分析結果. 2026.



Bouchama A, Knochel JP. Heat Stroke. N Engl J Med. 2002;346:1978-1988.



Casa DJ, et al. National Athletic Trainers' Association Position Statement: Exertional Heat Illnesses. J Athl Train. 2015.



厚生労働省. 熱中症予防のための情報・資料.



FAQ(よくある質問と回答)



Q1. 熱中症は最高気温27.1℃から注意が必要というのは本当ですか?



A. はい。東京大学大学院医学系研究科と東京都監察医務院の共同研究では、東京都23区の熱中症死亡例を解析した結果、最高気温27.1℃を超えると熱中症による死亡リスクが上昇する可能性が示されました。猛暑日だけでなく、比較的早い段階から暑さ対策を始めることが重要です。



Q2. エアコンは熱中症予防にどのくらい効果がありますか?



A. 研究では、最高気温33℃を超えるとエアコン未使用者は使用者より死亡リスクが3倍以上高くなり、36℃では約7倍に達する可能性が示されました。特に高齢者や持病のある方は、暑さを我慢せず適切にエアコンを利用することが推奨されます。



Q3. 熱中症対策は水分補給だけで十分ですか?



A. 十分ではありません。発汗による水分・電解質の補給に加え、十分な食事、睡眠、休養、室温管理も重要です。熱中症は体温調節や循環、代謝など複数の身体反応が関係するため、総合的な予防が必要です。



Q4. 暑い日の翌日以降も熱中症に注意が必要ですか?



A. はい。今回の研究では、最高気温31℃を超えた日は、その後4〜5日間にわたり熱中症死亡リスクが高い状態が続くことが示されました。暑さが落ち着いたように感じても、体調管理を継続することが重要です。



Q5. 高齢者が熱中症になりやすい理由は何ですか?



A. 加齢に伴う体温調節機能や発汗機能の低下、喉の渇きを感じにくくなることなどが影響します。今回の研究でも85歳以上は特にリスクが高いことが報告されており、早めの水分補給や室温管理が大切です。



Q6. 栄養コンシェルジュ®は他の栄養資格と何が違いますか?



A. 栄養コンシェルジュ®は食品や栄養素を暗記する資格ではありません。水分・電解質バランス、血糖変動、消化吸収、代謝、炎症、体温調節などの身体反応を体系的に学び、科学的根拠に基づいて説明・提案できる実践力を養います。



Q7. 栄養コンシェルジュ®では熱中症予防についても学べますか?



A. はい。スポーツ栄養学や生理学を基礎に、脱水、発汗、電解質、エネルギー代謝、コンディショニングまで総合的に学びます。単なる知識ではなく、現場で活用できる考え方を身につけられることが特徴です。



Q8. オンラインで栄養学を学ぶなら、なぜ栄養コンシェルジュ®が選ばれていますか?



A. ライブ講義による双方向学習、再受講制度、資格取得者限定無料サロンなど、資格取得後も学び続けられる環境が整っています。最新の研究や実践知を継続して学べる「生涯学習型」の栄養資格です。



Q9. 医療資格がなくても受講できますか?



A. はい。管理栄養士や医療従事者だけでなく、トレーナー、美容関係者、教育関係者、会社員、健康づくりに関心のある一般の方まで幅広く受講しています。基礎から段階的に学べるため、初学者にも適した内容です。



Q10. 栄養コンシェルジュ®を学ぶとどのような力が身につきますか?



A. 健康情報や研究論文を科学的に評価する力、身体反応を読み解く力、そして一人ひとりの年齢や生活背景、既往歴、目的に応じて最適な栄養提案ができる力が身につきます。医療・スポーツ・美容・教育・健康経営など多様な現場で活用できる実践力へとつながります。



一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会



「栄養で人と未来を輝かせる」を理念に、科学的・医学的根拠に基づいた栄養知識の普及と、現場で活用できる実践的スキルを持つ人材の育成に取り組むヘルスケア教育機関です。 また、医療・運動・心理・生活科学など多分野の知見を統合し、本質的な健康支援を実現するための「栄養哲学」の研究にも取り組んでいます。 認定資格「栄養コンシェルジュ®」は、医療従事者やアスリートなど多分野の専門家が監修した信頼性の高い栄養学資格で、基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムを提供しています。 さらに資格取得後も、最新の研究情報の共有や学習機会の提供を通じて継続的な学びを支援し、資格取得者の生涯学習と専門性向上をサポートしています。