栄養コンシェルジュ新着情報:加熱式たばこは本当に安全?厚生労働省が示した最新見解から考える健康影響と科学的根拠
2026年7月17日
「紙巻きたばこより加熱式たばこの方が安全。」そのようなイメージを持っている方は少なくないかもしれません。
しかし、2026年7月、厚生労働省は加熱式たばこに関する最新の評価を公表し、「健康影響については科学的知見の蓄積が不十分」との見解を示しました。
この発表は、「安全」とも「危険」とも断定したものではありません。
だからこそ、健康情報を正しく理解するうえで重要な内容と言えるでしょう。
厚生労働省が示した「現時点で分かっていること」
厚生労働省研究班は国内外の研究を整理し、加熱式たばこの主流煙・副流煙の双方から、発がん物質を含む有害物質が検出されることを報告しました。
また、ニコチン依存や心血管系への影響については「強く懸念される」と評価しています。
一方で、がんや慢性疾患など長期的な健康影響については、十分な疫学研究が蓄積されていないため、「判定できない」としています。
ここで重要なのは、「判定できない」と「安全である」は同じ意味ではないということです。
「証拠が不十分」は「安全」という意味ではない
健康情報では、「証拠がない」と「安全」が混同されることがあります。
しかし、加熱式たばこは比較的新しい製品であり、何十年にもわたる長期追跡研究はまだ十分ではありません。
そのため、現時点では健康影響を最終的に評価できない項目が残されています。
つまり、「危険性が否定された」のではなく、「評価するための科学的根拠がまだ十分ではない」というのが、今回の厚生労働省の見解です。
健康情報は「結論」だけで判断しないことが大切
今回の発表は、加熱式たばこの話だけではありません。
私たちは日々、SNSやインターネットで「○○は健康に良い」「○○は危険」といった情報を目にします。
しかし、一つの研究だけで健康への影響が決まることはほとんどありません。
研究対象や期間、参加人数、評価方法などを総合的に確認し、複数の研究を積み重ねて初めて科学的根拠が形成されます。
だからこそ、健康情報は「結論」だけではなく、「どのような根拠から導かれたのか」を理解する姿勢が重要です。
栄養コンシェルジュ®が大切にしていること
栄養コンシェルジュ®では、健康情報を丸暗記するのではなく、「科学的根拠を正しく読み解き、一人ひとりの生活へ活かす力」を重視しています。
医学、栄養学、運動生理学などを体系的に学び、「何が分かっていて、何がまだ分かっていないのか」を理解したうえで、実践につながる栄養提案を行うことが特徴です。
情報があふれる時代だからこそ、本当に求められるのは知識の量ではなく、科学的根拠を正しく判断する力ではないでしょうか。
健康を支える専門性を身につけたい方、自分や家族の健康づくりに活かしたい方は、ぜひ栄養コンシェルジュ®で実践的な栄養学を学んでみてください。
👉栄養コンシェルジュ®【内容・難易度・合格率・料金・評判・取得後の仕事までご紹介】はこちら
栄養コンシェルジュ®講座へのお申し込み方法や受講料のお支払い、受講日程の調整など、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
お電話でのお問い合わせ: 06-6599-9404
メールでのお問い合わせ: info@nutrition-concierge.com
参考文献
厚生労働省. 受動喫煙対策専門委員会資料「紙巻たばこ、加熱式たばこに関する知見について」. 2026.
厚生労働省. 厚生労働科学研究「加熱式たばこに関するこれまでの知見の整理」. 2026.
読売新聞. 加熱式たばこの健康影響「可能性否定できない」、主・副流煙ともに発がん物質含む有害物質検出…厚労省が初見解. 2026年7月16日.
時事通信. 健康影響「知見蓄積が不十分」=加熱式たばこ、研究継続―厚労省. 2026年7月16日.
FAQ|よくある質問と回答
Q1. 加熱式たばこは紙巻きたばこより安全なのでしょうか?
A. 現時点では、「紙巻きたばこより安全」と結論づけられる十分な科学的根拠はありません。厚生労働省は、加熱式たばこから有害物質が検出され、心血管系への影響やニコチン依存が懸念される一方、発がん性など長期的な健康影響については科学的知見が十分ではないとしています。「安全」と証明されたわけではなく、今後の研究結果を継続して評価する必要があります。
Q2. 加熱式たばこにも発がん物質は含まれていますか?
A. はい。厚生労働省研究班では、加熱式たばこの主流煙や副流煙から、たばこ特異的ニトロソアミン(TSNA)やベンゾ[a]ピレンなど、発がん性が懸念される物質を確認しています。ただし、有害物質が検出されたことと、人での発がんリスクがどの程度かは別の問題です。長期間の疫学研究が不足しているため、発がんリスクの大きさについては今後の検証が必要です。
Q3. 「科学的知見が不十分」とはどういう意味ですか?
A. 「科学的知見が不十分」とは、「安全」と確認されたという意味ではありません。加熱式たばこは比較的新しい製品であり、何十年にも及ぶ追跡調査や疫学研究が十分に蓄積されていないため、健康影響を最終的に評価できないという意味です。「証拠がない」と「安全である」は異なる考え方であることが重要です。
Q4. 加熱式たばこでも受動喫煙は起こりますか?
A. はい。加熱式たばこの使用時には、呼出されるエアロゾルなどを介してニコチンや有害化学物質が周囲へ放出されます。紙巻きたばこと比べて一部の物質は少ないと報告されていますが、受動喫煙がなくなるわけではありません。特に子どもや妊婦、呼吸器・循環器疾患のある方への配慮は重要です。
Q5. 健康情報を正しく判断するために大切なことは何ですか?
A. 一つの研究やニュースだけで結論を出さず、「どのような研究なのか」「対象者は誰か」「研究期間は十分か」「どこまで分かっていて、何がまだ分かっていないのか」を確認することが大切です。科学的根拠は一つの論文ではなく、多くの研究を積み重ねることで信頼性が高まります。
Q6. 栄養コンシェルジュ®は他の栄養資格と何が違いますか?
A. 栄養コンシェルジュ®は、栄養学の知識を学ぶだけでなく、「相手が実践できる提案」まで身につける実践型資格です。医学・栄養学・運動生理学を体系的に学び、食品カテゴリーマップ®を活用しながら、一人ひとりの生活背景や目的に合わせた栄養支援を行う力を養います。
Q7. 栄養コンシェルジュ®では科学的根拠(エビデンス)の読み方も学べますか?
A. はい。研究結果を暗記するのではなく、研究デザイン、対象者、比較条件、研究の限界などを理解し、「どこまで信頼できる結果なのか」を判断する力を学びます。SNSやインターネットの健康情報を適切に読み解き、現場で活かせる実践力を身につけることが特徴です。
Q8. 食品カテゴリーマップ®とは何ですか?
A. 食品カテゴリーマップ®は、2,000種類以上の食品を主成分や身体での役割から7つのカテゴリーに整理した栄養教育ツールです。食品を「良い・悪い」で判断するのではなく、目的や生活背景に合わせた食事選択を分かりやすく提案できるため、スポーツ現場や医療、保育、介護、健康教育など幅広い分野で活用されています。
Q9. 栄養コンシェルジュ®はどのような人が受講していますか?
A. 管理栄養士や医師、看護師、薬剤師などの医療従事者をはじめ、パーソナルトレーナー、ヨガ・ピラティスインストラクター、保育士、介護職、学校教員、健康経営担当者など、多様な職種の方が受講しています。また、自分や家族の健康づくりを目的に学ぶ一般の方も増えています。
Q10. 栄養コンシェルジュ®を学ぶと、どのような力が身につきますか?
A. 栄養コンシェルジュ®では、食品や栄養素の知識だけでなく、消化吸収、エネルギー代謝、身体の仕組み、行動変容支援まで体系的に学びます。そのため、「何を食べるべきか」を伝えるだけではなく、「なぜその提案が必要なのか」を科学的根拠に基づいて説明し、一人ひとりに合わせた実践的な栄養サポートができるようになります。
一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会
「栄養で人と未来を輝かせる」を理念に、科学的・医学的根拠に基づいた栄養知識の普及と、現場で活用できる実践的スキルを持つ人材の育成に取り組むヘルスケア教育機関です。 また、医療・運動・心理・生活科学など多分野の知見を統合し、本質的な健康支援を実現するための「栄養哲学」の研究にも取り組んでいます。 認定資格「栄養コンシェルジュ®」は、医療従事者やアスリートなど多分野の専門家が監修した信頼性の高い栄養学資格で、基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムを提供しています。 さらに資格取得後も、最新の研究情報の共有や学習機会の提供を通じて継続的な学びを支援し、資格取得者の生涯学習と専門性向上をサポートしています。


