【開催報告】第46回栄養コンシェルジュ®取得者限定サロン|管理栄養士・廣瀬直樹先生と「お酒(アルコール代謝)」を科学的に学ぶ
2026年8月15日
2026年8月14日(金)20時より、第46回 栄養コンシェルジュ®取得者限定サロンをオンラインで開催しました。
今回のテーマは、私たちの生活にも栄養指導の現場にも身近な「お酒(アルコール代謝)」です。
講師を務めたのは、栄養コンシェルジュ®講師の管理栄養士・廣瀬直樹先生。病院管理栄養士として糖尿病内科、消化器内科・外科などで栄養管理・栄養指導に従事し、患者さんへの飲酒指導にも携わってきた経験をもとに、取得者から事前に寄せられた疑問を一つひとつ掘り下げました。
飲酒による顔の赤みと体質、アミノ酸との関係、ダイエット中のお酒、食品カテゴリーマップ®におけるカテゴリー7、毛髪との関連、そしてアルコールと発がん性まで。
今回はサロンの内容とともに、栄養コンシェルジュ®が資格取得後も大切にしている「生涯学習」についてご紹介します。
こんな「お酒の疑問」を聞いたことはありませんか?
「ビールや日本酒は太るけれど、ハイボールなら太らない」
「お酒を飲む前に牛乳を飲んでおくといい」
「お酒を飲むとすぐ顔が赤くなるのは、アルコールに弱いから」
「ダイエット中でも選びやすいお酒がある」
お酒に関する情報は、テレビやインターネット、SNSなどにあふれています。
一見すると、どれももっともらしく聞こえるかもしれません。
しかし栄養学として考えるなら、「そうらしい」で終わらせることはできません。
アルコールは身体の中でどのように代謝されるのか。飲酒によって顔が赤くなる人とならない人では何が違うのか。お酒と体重の関係を考えるときには、アルコールだけを見ればよいのか。そして、研究によって確認されていることと、まだ十分に分かっていないことをどう区別するのか。
身近な疑問ほど、身体の仕組みから考えてみると栄養学は面白くなります。
今回の取得者限定サロンも、そんな日常の「なぜ?」からスタートしました。
取得者から寄せられたリアルな疑問を、栄養学で考える
栄養コンシェルジュ®取得者限定サロンでは、取得者から事前に質問を募集しています。
講師側が一方的にテーマを決めて知識を伝えるだけではなく、取得者が仕事や日常生活の中で実際に感じた疑問を、学びのテーマとして取り上げることを大切にしています。
今回も、運動指導者、理学療法士、インストラクター、会社員、主婦など、さまざまな立場の取得者から質問が届きました。
「お酒を飲むとすぐ顔が赤くなる体質に、シスチンやアラニンなどのアミノ酸は関係するのか」「お酒を控えてから毛髪のコシが強くなったように感じるが、飲酒との関連は考えられるのか」「ダイエット中にはどのようなお酒を選べばよいのか」「食品カテゴリーマップ®のカテゴリー7は、他のカテゴリーとどのように組み合わせて考えればよいのか」など、教科書だけではなかなか出てこない質問ばかりです。
さらに最後には、健康を考えるうえで避けて通れない「アルコールと発がん性」についても学びました。
今回の記事では、それぞれの質問に対する回答はあえて掲載しません。
大切なのは一つの「正解」を覚えることではなく、その疑問をどのような根拠から考えればよいのかを身につけることだからです。
今回の講師は、医療現場で飲酒指導に携わってきた管理栄養士・廣瀬直樹先生
今回の講師を務めた管理栄養士・廣瀬直樹先生は、病院管理栄養士として糖尿病内科、消化器内科・外科などの臨床現場で栄養管理や栄養指導に携わってきました。
その中では、患者さんの生活習慣を踏まえた飲酒に関する栄養指導も経験しています。現在は栄養コンシェルジュ®講師として活動するほか、大学や専門学校などでも栄養教育に携わっています。
医療現場における飲酒指導は、「アルコールは高カロリーだから控えましょう」と伝えるだけでは成立しません。
疾患や治療状況はもちろん、普段の食生活、飲酒量や頻度、生活環境など、その人を取り巻くさまざまな要素を考えながら、実際に取り組める方法を一緒に考える必要があります。
医学や栄養学として正しい情報を知っていることと、その情報を目の前の人に合わせて伝えられることは同じではありません。
科学的な知識を、実際の生活で使える提案へ変える。
栄養コンシェルジュ®では、この「知識と実践をつなぐ力」を大切にしています。
「ビールは太る、ハイボールは太らない」で終わらせない
今回のお酒というテーマは、栄養コンシェルジュ®が大切にしている考え方を理解するうえでも、とても興味深いテーマでした。
たとえば、ダイエットとお酒について検索すると、お酒に含まれる糖質量を比較した情報が数多く見つかります。
もちろん、食品に何が含まれているかを知ることは大切です。しかし実際の身体では、アルコールそのものの代謝が行われますし、お酒と一緒に何を食べるのかによって食事全体の内容も変わります。
そこで栄養コンシェルジュ®では、食品を整理して実際の食品選択に活用する食品カテゴリーマップ®を用います。アルコールはカテゴリー7として整理し、飲酒時にはお酒だけを見るのではなく、一緒に摂取する食品を含めて食事全体を考えていきます。
「この食品は良い」「あの食品は悪い」と決めてしまえば、栄養指導は簡単に見えるかもしれません。
しかし、人によって目的も生活も異なります。
だからこそ栄養コンシェルジュ®では、「食べ物に善悪はない。目的に合わせて選ぶ」という考え方を大切にしています。
【参加者の声】資格を取得したあとも、一緒に学べる場所がある
今回も多くの取得者にリアルタイムでご参加いただき、サロン終了後には感想やコメントが寄せられました。
・月に一回の栄養学のアップデート。本日のテーマはお酒。廣瀬先生のお話し、面白くてわかりやすくてあっという間に終わってしまった。
・お酒の選び方や、種類など知らなかったことがたくさん学べた有意義なサロンでした。
・本日のテーマはお酒!今後は無理に飲まないようにします!めちゃくちゃ面白かった!
・本日もわかりやすく勉強になりました!お酒とうまく付き合わねば(笑)
・栄養コンシェルジュ取得者限定の月1回のサロン。久しぶりに受けられました!今回も楽しく、為になるあっという間の1時間をありがとうございました!
これから栄養資格を取得しようと考えている方に、私たちがぜひ知っていただきたいのが、この「取得後」の姿です。
資格を選ぶときには、どうしても「何日で取得できるのか」「何を学べるのか」「受講料はいくらなのか」といった取得までの条件に目が向きます。
しかし、栄養学を仕事や生活で使い始めると、学習中には思いつかなかった疑問が次々と生まれてきます。
お客様から質問されることもあるでしょう。ニュースで新しい研究を知ることもあります。SNSで見かけた栄養情報について「これは本当なのだろうか」と迷うこともあります。
そんなときに、資格を取得したあとも専門家と一緒に学べる場所があること。
それも、栄養資格を選ぶときに考えてほしい大切なポイントです。
※栄養コンシェルジュサロンはリアルタイム参加と後日アーカイブ視聴が選択できます。
第46回まで継続している「栄養コンシェルジュ®取得者限定サロン」
今回で、栄養コンシェルジュ®取得者限定サロンは第46回を迎えました。
栄養学や医学の研究は、資格を取得した瞬間に止まるわけではありません。新しい研究が報告され、社会の健康課題も変化し、実際の栄養指導現場では新しい疑問が生まれ続けます。
特に現在は、生成AIや検索エンジンによって、栄養情報を得ること自体は非常に簡単になりました。
だからこそ、これからの栄養指導者に求められるのは「情報をたくさん知っていること」だけではありません。
研究結果がどこまで示しているのかを理解し、まだ分かっていないことと区別し、さらに目の前の人にその情報を適用できるかどうかを考える。その判断力が、これまで以上に重要になっています。
資格取得時に学んだ知識を土台として、実践し、新たな疑問に出会い、また学ぶ。
栄養コンシェルジュ®では、資格取得をゴールではなく、生涯にわたって栄養学を学ぶためのスタートとして考えています。
年会費・資格更新費は無料。それでも学び続けられる栄養資格へ
栄養コンシェルジュ®では、資格取得後の年会費・資格更新費はかかりません。
これは、ぜひ栄養資格を比較するときに知っていただきたい特徴の一つです。
資格を維持するためだけに費用を支払い続けるのではなく、取得した知識を仕事や生活の中で活用しながら、必要な学びを継続してほしい。
その考えから、取得者限定サロンなどを通じて、資格取得後も学び続けられる環境づくりに取り組んでいます。
第46回となった今回のお酒のサロンも、その一つです。
資格を取得して終わるのではなく、そこで身につけた基礎を使って新しい情報を理解し、実際の現場で生まれた疑問をさらに学びへつなげていく。
更新するのは資格証ではなく、自分自身の栄養学。
それが、栄養コンシェルジュ®の考える生涯学習です。
栄養資格を探している方へ|「取得後」まで比較してみてください
栄養資格を探している方は、ぜひカリキュラムや取得条件だけでなく、「資格を取ったあと、どのように学び続けられるのか」まで比較してみてください。
栄養コンシェルジュ®では、身体の仕組みや栄養素、消化吸収、代謝などを体系的に学び、それらを実際の食品選択や栄養指導へつなげていきます。
管理栄養士や栄養士だけを対象とした資格ではありません。パーソナルトレーナー、理学療法士、看護師、スポーツ指導者、ピラティス・ヨガインストラクター、美容関係者など、それぞれの専門分野に栄養学を加えたい方も学ぶことができます。
そして資格取得後も、今回のような取得者限定サロンを通して、現場経験を持つ専門家とともに栄養学を学び続けることができます。
「栄養について少し詳しくなりたい」から、「栄養を自分で考え、誰かのために使えるようになりたい」へ。
今回の第46回取得者限定サロンが、栄養コンシェルジュ®の資格取得後まで続く学びを知っていただく機会になれば幸いです。
次回の開催概要
第47回 栄養コンシェルジュ®取得者限定サロン
開催日:2026年9月25日(金)20:00〜
テーマ:栄養コンシェルジュ公式Instagramで発表
講師:管理栄養士・岩崎真宏先生・廣瀬直樹先生
対象:栄養コンシェルジュ®取得者
一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会
「栄養で人と未来を輝かせる」を理念に、科学的・医学的根拠に基づいた栄養知識の普及と、現場で活用できる実践的スキルを持つ人材の育成に取り組むヘルスケア教育機関です。 また、医療・運動・心理・生活科学など多分野の知見を統合し、本質的な健康支援を実現するための「栄養哲学」の研究にも取り組んでいます。 認定資格「栄養コンシェルジュ®」は、医療従事者やアスリートなど多分野の専門家が監修した信頼性の高い栄養学資格で、基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムを提供しています。 さらに資格取得後も、最新の研究情報の共有や学習機会の提供を通じて継続的な学びを支援し、資格取得者の生涯学習と専門性向上をサポートしています。
FAQ|第46回栄養コンシェルジュ®取得者限定サロン・お酒と栄養学
Q1.お酒を飲むとすぐ顔が赤くなるのは、アルコールに弱いからですか?
顔が赤くなりやすい体質には、アルコール代謝で生じるアセトアルデヒドを分解するALDH2の遺伝的な活性差が関係します。特にALDH2の働きが弱い人ではアセトアルデヒドが蓄積しやすく、少量の飲酒でも顔面紅潮などが起こりやすくなります。
Q2.ビールや日本酒は太りやすく、ハイボールなら太らないというのは本当ですか?
「ハイボールなら太らない」とは言い切れません。お酒の糖質量だけでなく、アルコールそのものにもエネルギーがあります。また、飲酒量や一緒に食べる料理なども体重管理に関係するため、お酒の種類だけでダイエットへの影響を判断しないことが大切です。
Q3.アルコールには発がん性がありますか?
はい。IARC(国際がん研究機関)は、アルコール飲料の摂取を「ヒトに対して発がん性がある」Group 1に分類しています。なお、Group 1は発がん性の「強さ」ではなく、ヒトへの発がん性を示す科学的根拠が十分にあることを意味します。
FAQ|栄養コンシェルジュ®取得者限定サロン
Q4.栄養コンシェルジュ®取得者限定サロンとは何ですか?
栄養コンシェルジュ®取得者が、資格取得後も栄養学を継続して学ぶための学習機会です。今回で第46回を迎え、取得者から寄せられた実際の疑問などを題材に、講師とともに身体の仕組みや科学的根拠を確認しながら理解を深めています。
Q5.取得者限定サロンでは、どのようなことを学べますか?
健康、ダイエット、スポーツ、食品、身体の仕組みなど、栄養に関わる幅広いテーマを扱います。今回の「お酒」のように、取得者が仕事や生活で実際に感じた疑問も取り上げ、資格講座で学んだ知識をさらに発展させていきます。
FAQ|栄養コンシェルジュ®と栄養資格
Q6.栄養コンシェルジュ®はどのような栄養資格ですか?
栄養コンシェルジュ®は、栄養素や食品について覚えるだけでなく、消化吸収、代謝、身体の仕組みを体系的に理解し、目的や生活背景に合わせて食品を選択・提案する力を養う栄養資格です。栄養学を「知っている」から「使える」へつなげることを重視しています。
Q7.栄養コンシェルジュ®と他の栄養資格との違いは何ですか?
大きな特徴の一つは、特定の食品や食事法を覚えるのではなく、「なぜその食品を選ぶのか」を身体の仕組みや代謝から考えることです。さらに、資格取得後も取得者限定サロンなどを通して、学んだ知識を継続的に更新できる環境があります。
Q8.栄養コンシェルジュ®は資格取得後に年会費や更新費が必要ですか?
栄養コンシェルジュ®は、資格取得後の年会費・資格更新費はかかりません。 資格維持のために定期的な更新費を支払う仕組みではなく、取得後も取得者限定サロンなどを通して栄養学を継続して学べる環境を大切にしています。
Q9.管理栄養士やトレーナーなど専門職が栄養コンシェルジュ®を学ぶメリットはありますか?
管理栄養士、理学療法士、看護師、トレーナー、スポーツ指導者などが、それぞれの専門性と栄養学を結びつける学びとして活用できます。今回のサロンのように、臨床経験などを持つ講師から、知識を実際の栄養指導へつなげる考え方を継続して学べることも特徴です。
Q10.栄養資格は取得後のサポートまで比較した方がよいですか?
資格を仕事や生活で長く活用したい場合は、カリキュラムや受講料だけでなく、取得後の学習環境も比較することが大切です。栄養学や医学の研究は更新され続けるため、資格取得をゴールにせず、新しい情報や現場で生まれた疑問を学び続けられるかも資格選びの重要な視点になります。




