栄養コンシェルジュ新着情報:高脂肪・高カロリー食が脳に与える影響とは?東京科学大学が認知機能低下の新たな仕組みを発見
2026年10月9日
毎日の食事が、脳の働きにも関係しているとしたら?
2026年9月、東京科学大学などの研究グループが、高脂肪・高カロリー食と認知機能の関係について、新たな研究成果を発表しました。
今回の研究で注目されたのは、脳の神経細胞に存在する「PQBP1」というたんぱく質です。
マウスを用いた実験では、高脂肪・高カロリー食によってPQBP1が減少し、神経細胞同士の情報伝達を担う「シナプス」の働きに異常が生じることが確認されました。
さらに、特定の薬剤や遺伝子導入によって、シナプス機能や認知機能の障害が改善することも示されています。
高カロリーの食品は、脳に悪いのでしょうか?
ここで気になるのが、日常の食生活との関係です。
「カロリーの高い食品は控えた方がいいの?」
「脂質を多く含む食品は、脳の健康によくないの?」
今回の研究を知ると、このような疑問が浮かぶかもしれません。
ただし、研究で確認されたのは、特定の高脂肪・高カロリー食を与えたマウスでの変化です。人間がカロリーの高い食品を食べることで、直ちに認知機能が低下するという意味ではありません。
私たちに必要なエネルギー量は、年齢や身体活動量、健康状態などによって異なります。
そのため、食品を「カロリーが高いから悪い」「脂質が多いから悪い」と一面的に判断することはできません。
食事と身体の関係を、もう少し深く知る
今回の研究では、食事条件の変化が、インスリンに関わるシグナル伝達や神経細胞の働きと結びついていることが示されました。
食べたものが身体の中でどのように利用され、臓器や細胞の働きにどう関わっているのか。
こうした視点を持つことで、日々目にする栄養情報の受け止め方も変わってきます。
日本栄養コンシェルジュ協会が運営する栄養情報メディア「ニュートリジェンス」では、今回の研究について、PQBP1やインスリン、シナプスの働きなどを交えながら詳しく紹介しています。
▼ ニュートリジェンスで詳しく読む
『高脂肪・高カロリー食は認知機能にどう影響する?PQBP1・インスリン・シナプスの関係を最新研究から解説』
※公開後、上記タイトルに記事URLを設定してください。
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参考資料
・東京科学大学(2026年9月17日)「高カロリー食が認知機能を低下させる仕組みを解明―鍵となるPQBP1の減少を発見、治療への可能性も―」
・Huang Y, et al. PQBP1-dependent alternative RNA splicing underlies high calorie diet-induced cognitive impairment. Molecular Psychiatry. 2026.
よくある質問(FAQ)
Q1.高カロリーの食事は脳の働きに影響しますか?
東京科学大学などのマウス研究では、高脂肪・高カロリー食によって神経細胞の働きに変化が生じることが報告されました。ただし、人間の食生活にそのまま当てはめられる結果ではありません。
Q2.食事と記憶力にはどのような関係がありますか?
脳の神経細胞は、シナプスを通じて情報をやり取りしています。今回の研究では、食事条件の変化がシナプスの構造や機能に関係することが示され、食事と認知機能をつなぐ仕組みの一つが明らかになりました。
Q3.PQBP1とはどのようなたんぱく質ですか?
PQBP1は、遺伝子の情報を利用する過程であるRNAスプライシングなどに関わるたんぱく質です。今回のマウス研究では、PQBP1の減少がシナプスの働きに影響する仕組みが報告されました。
Q4.脂質の多い食品は控えた方がよいのでしょうか?
脂質は身体に必要なエネルギー源であり、細胞膜などを構成する重要な栄養素です。脂質を多く含む食品を一律に避けるのではなく、食事全体の内容や摂取量、身体活動量などを踏まえて考えることが大切です。
Q5.今回の研究は認知症の予防につながりますか?
今回の研究は、認知機能の低下に関わる分子の働きを明らかにした基礎研究です。将来の治療法の開発につながる可能性がありますが、人間の認知症を予防できることが確認されたわけではありません。
Q6.栄養コンシェルジュ®では、食事と身体の関係を学べますか?
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一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会
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