【栄養コンシェルジュ 論文紹介】メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)では2型糖尿病や心血管疾患の発症リスクが増加します。メタボリックシンドロームと心血管疾患の発症のつながりについて新たな知見を提示した論文です。
2024年11月23日
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)では2型糖尿病や心血管疾患の発症リスクが増加することが知られています。
これは、腹部肥満が炎症性サイトカイン(TNF-αやIL-1β)や、PAI-1の産生を増加させ、eNOSレベルやNO産生を低下させることで起こる〝ミトコンドリア生合成の欠陥〟による細胞内代謝異常であることが示唆されました。
加齢と腹部肥満の増加に伴い、代謝リスク要因は悪化します。メタボリックシンドロームが進行するにつれて、心血管疾患とその合併症のリスクが高まるので注意が必要です。
▽研究論文はこちら
Enzo Nisoli et al. Circ Res. 2007 Mar 30;100(6):795-806.
Defective mitochondrial biogenesis: a hallmark of the high cardiovascular risk in the metabolic syndrome?
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