【栄養コンシェルジュ 新着情報】コーヒー価格がアメリカで過去最高| 一杯のコーヒーから見える世界の食事情
2026年3月13日
毎朝コーヒーを飲むという人は多いと思います。そのコーヒーが、いま世界経済の影響を受けています。
2026年、アメリカではコーヒー豆の価格が1980年代の統計開始以来で最高水準に達しました。米国労働統計局のデータによると、2026年1月の平均価格は1ポンド9.37ドルとなり、前年より約33%上昇しています。
しかし興味深いことに、世界市場ではコーヒー価格はむしろ下落傾向にあります。
つまり現在、コーヒー市場では「世界では価格が下がり、アメリカでは上がる」という珍しい状況が起きています。
なぜアメリカだけコーヒーが高いのか
この価格差の背景には、いくつかの要因が指摘されています。その一つが輸入関税です。
アメリカではコーヒーの主要供給国である
・ブラジル
・ベトナム
・コロンビア
などからの輸入に関税が課されています。
この3カ国はアメリカのコーヒー輸入量の60%以上を占めると言われており、輸入コストの上昇が国内価格に影響している可能性があります。
ただし、流通コストや市場構造なども関係しており、価格差を単一の要因で説明することはできません。
コーヒーはどこで作られているのか
コーヒーは主に赤道周辺の地域、いわゆるコーヒーベルトと呼ばれる地域で栽培されます。
主な生産国は
・ブラジル(世界最大)
・ベトナム
・コロンビア
・インドネシア
・エチオピア
などです。国際コーヒー機関(ICO)によると、ブラジルは世界のコーヒー生産量の約3分の1を占めています。
コーヒーの栄養成分
コーヒーは嗜好品として飲まれることが多い飲料ですが、いくつかの栄養成分も含まれています。
文部科学省「日本食品標準成分表(食品成分データベース)」によると、ブラックコーヒー100gの主な成分は次の通りです。
エネルギー 4kcal
たんぱく質 0.2g
カリウム 65mg
ナイアシン 0.7mg
また抽出条件によって変動しますが、カフェインは約60mg/100g程度含まれるとされています。
コーヒーの健康研究
コーヒーにはカフェインのほか、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸などの成分が含まれています。
近年はコーヒー摂取と健康の関係について多くの研究が行われています。
例えばBMJに掲載されたレビュー研究では、コーヒー摂取と特定の健康指標との関連が報告されています。ただし観察研究が中心であり、コーヒー単独の効果を断定することはできません。
現在の研究では、コーヒーの影響は、摂取量・体質・生活習慣など多くの要因と関係すると考えられています。
コーヒーの意外な歴史
コーヒーの起源はエチオピアとされています。
有名な伝説では、ヤギ飼いの少年カルディがコーヒーの実を食べて元気になるヤギを見つけたことが、コーヒー発見のきっかけになったと言われています。
その後コーヒー文化は「エチオピア → アラビア → ヨーロッパ → 世界」へと広がりました。
現在ではコーヒーは、世界で最も取引量の多い農産物の一つとも言われています。
一杯のコーヒーの背景
私たちが日常的に飲んでいるコーヒーですが、その背景には
・国際貿易
・農業
・気候
・経済
など、さまざまな要素が関係しています。食品は単なる栄養だけではなく、社会や文化とも深くつながっています。
栄養コンシェルジュが大切にしていること
栄養コンシェルジュでは、流行の健康情報ではなく栄養学の原理原則を体系的に学びます。
そのため受講者は
・食品ニュースを科学的に読み解く力
・食材の栄養価を説明する力
・科学的根拠に基づいた健康情報
を身につけることができます。コーヒーのような身近な食品も、栄養学の視点で見ると新しい発見があります。
科学的根拠に基づいた栄養知識を体系的に学びたい方は、栄養コンシェルジュ講座の受講も検討してみてください。
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参考情報
U.S. Bureau of Labor Statistics International Coffee Organization
文部科学省 日本食品標準成分表(食品成分データベース)
Poole R et al.Coffee consumption and health: umbrella review of meta-analyses.BMJ. 2017.
一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会
「栄養で人と未来を輝かせる」を理念に、科学的・医学的根拠に基づいた栄養知識の普及と、現場で活用できる実践的スキルを持つ人材の育成に取り組むヘルスケア教育機関です。
また、医療・運動・心理・生活科学など多分野の知見を統合し、本質的な健康支援を実現するための「栄養哲学」の研究にも取り組んでいます。
認定資格「栄養コンシェルジュ®」は、医療従事者やアスリートなど多分野の専門家が監修した信頼性の高い栄養学資格で、基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムを提供しています。資格取得後も、最新の研究情報の共有や学習機会の提供や活動支援を通じて継続的な学びを支援し、資格取得者の生涯学習と専門性向上をサポートしています。