栄養コンシェルジュ新着情報:【最新研究】母乳と睡眠の関係は本当? 8万人データから見えてきた「赤ちゃんの睡眠」と栄養の新しい視点

2026年4月25日

■ こんなふうに感じたことはありませんか?



・母乳だと夜に何度も起きてしまう気がする

・ミルクの方が長く寝てくれるのでは?

・睡眠のために授乳方法を変えた方がいいのか迷っている



育児の中で、一度はこうした疑問を持たれた方も多いかもしれません。



■ 情報が多いからこそ、迷いやすいテーマ



母乳には健康面でのメリットがあることはよく知られています。

一方で「睡眠」という視点になると、さまざまな意見があり、何を信じればいいのか分からなくなることもあるかもしれません。



実際に現場でも、



「母乳だと寝ない気がする」

「ミルクの方が楽なのでは」



といった声は少なくありません。



こうした疑問に対して、データとしてのヒントを示した研究があります。



■ 8万人のデータが示した“意外な傾向”



日本の大規模研究であるエコチル調査(約82,000人)を用いた解析では、母乳を含む栄養方法の方が、1歳時点で睡眠不足の割合が少ない傾向が示されました。



睡眠不足は、National Sleep Foundationの基準をもとに「11時間未満」と定義されています。



完全人工栄養と比較した場合、



・母乳を一部でも含む群

・完全母乳で育てた群



いずれも、睡眠不足のリスクがやや低い結果となりました。



■ なぜこのような結果になる可能性があるのか



現時点では明確な因果関係は確認されていませんが、いくつかの可能性が考えられています。



例えば、



・母乳に含まれるメラトニン(体内時計に関わるホルモン)

・トリプトファン(メラトニンの材料)

・腸内環境の違い(脳腸相関)



などが関係している可能性があります。



特に新生児期は、体内時計がまだ十分に整っていないため、こうした要素が影響しているのではないかと考えられています。



■ ただし大切にしたい視点



ここで重要なのは、



👉「母乳だから必ずよく眠る」という結論ではない



という点です。



この研究は観察研究であり、



・生活リズム

・睡眠環境

・親の関わり方



など、さまざまな要因の影響も含まれています。



つまり、睡眠は“栄養だけ”で決まるものではないと考えることが自然かもしれません。



■ 栄養をどう活かすかが重要になる



今回の研究は、「母乳かミルクか」という二択の優劣を示すものではなく、栄養と生活全体のバランスの重要性を示しているとも捉えられます。



栄養学の本質は、



「何が良いか」ではなく

「どう組み合わせるか」



にあります。



■ 最後に:栄養を“知識”で終わらせないために



こうした研究を読むと、「なるほど」と理解はできても、実際にどう活かせばよいか迷うこともあるかもしれません。



栄養コンシェルジュでは、



・エビデンスの正しい読み解き方

・個別に合わせた食事設計

・行動につながる伝え方



までを一貫して学ぶことができます。



栄養を「知る」だけでなく、「活かせる力」に変えていきたい方は、ぜひ一度ご検討ください。



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■ 参考文献



Breastfeeding and children’s sleep duration at 1 year of age: A nationwide birth cohort – The Japan Environment and Children’s Study. European Journal of Clinical Nutrition. 2026 Mar 31.



National Sleep Foundation. Sleep Duration Recommendations



World Health Organization. Infant and young child feeding. 2018



■ FAQ(よくある質問と回答)



Q1. 母乳の方が赤ちゃんはよく眠るのでしょうか?

A. 一部の研究では睡眠不足が少ない傾向が示されていますが、生活環境などの影響もあり、必ずしも母乳が直接の原因とは限らないと考えられます。



Q2. ミルク育児だと睡眠に問題が出るのでしょうか?

A. そのように断定できる根拠はありません。睡眠は授乳方法だけでなく、生活リズムや環境など複数の要因が関係していると考えられます。



Q3. 赤ちゃんの適切な睡眠時間はどれくらいですか?

A. 1歳前後では11〜14時間が目安とされており、本研究では11時間未満を睡眠不足として評価しています。



Q4. 母乳に含まれる睡眠関連成分とは何ですか?

A. メラトニンやトリプトファンが関係すると考えられていますが、これらがどの程度影響するかはまだ研究段階です。



Q5. この研究結果はどのように受け止めればよいですか?

A. 一つの傾向として参考になりますが、因果関係は確定していないため、個々の状況に合わせて考えることが大切とされています。



Q6. 栄養コンシェルジュ講座では何が学べますか?

A. 栄養の知識だけでなく、実際の生活に落とし込むための考え方や、相手に合わせた食事提案の方法を体系的に学ぶことができます。



Q7. 栄養コンシェルジュと他の栄養資格との違いはどこにありますか?

A. ただ単に知識の暗記だけではなく、現場で活用できる実践力や判断力に重点を置いている点が特徴といえます。



Q8. 初心者でも受講できますか?

A. はい、基礎から学べる構成になっているため、これから栄養を学びたい方でも安心して取り組める内容となっています。



Q9. 仕事にどのように活かせますか?

A. クライアントの状況に応じた提案力が身につくため、トレーナーや医療職など幅広い現場で活用しやすいと考えられます。



Q10. なぜ栄養指導の質に差が出るのでしょうか?

A. 知識量だけでなく、それをどのように解釈し伝えるかによって、実際の行動変化や成果に違いが生まれるためです。



一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会



「栄養で人と未来を輝かせる」を理念に、科学的・医学的根拠に基づいた栄養知識の普及と、現場で活用できる実践的スキルを持つ人材の育成に取り組むヘルスケア教育機関です。

また、医療・運動・心理・生活科学など多分野の知見を統合し、本質的な健康支援を実現するための「栄養哲学」の研究にも取り組んでいます。

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